|
佐賀駅周辺鉄道高架化事業
はじめに
|
佐賀市は人口150,000人(昭和52年12月末現在)、面積103,68kuで、県庁所在地として穀倉佐賀平野に発展した都市であり、市街地は既成市街地周辺部に拡散していましたが、国鉄長崎本線により、市街地を南北に分断され、また、道路の平面交差が交通渋滞の激化を招き、都市機能を著しく低下させていました。従って、道路と鉄道とを連続立体交差化することによって南北市街地の一体化を図り、健全な都市の発展に寄与するために高架事業を行ないました。 |
|
事業概要
|
事業の名称: |
佐賀都市計画 都市計画高速鉄道
長崎本線及び佐賀線連続立体交差化事業 |
事業主体: |
佐賀県 |
実施機関名: |
佐賀県土木部 日本国有鉄道 |
事業実施期間: |
昭和46年12月26日〜昭和53年3月31日 |
事業費(工事費): |
8,281,000千円(6,890,000千円) |
|
|
事業の内容・特徴
|
連続立体交差事業は、在来の佐賀駅を約200m北方に移転して高架化し、(長崎本線、佐賀線のべ約3.6km)高架区間内の踏切7箇所を除却しました。
佐賀駅は旅客専門駅とし、貨物設備は鍋島駅南部に、機関庫設備は長崎県早岐駅に移転し、駅前広場を南北に配置し、駅中央部のコンコースにより歩行者は自由に結ばれることとなりました。また、高架を利用して駅舎を始めとする国鉄業務施設やバスターミナル、ショッピングセンターと共に自転車置場、消防格納庫、緑地などの公共施設を配置しました。この事業の高架部分が神野土地区画整理事業地内であったため、用地の取り扱いについては区画整理による換地方式により、新線用地及び駅前広場用地を確保しましたが、これは全国でも初めてのケースであり、いわゆる「佐賀方式」と呼ばれる手法がとられたことに特徴があります。
これらの事業は、鉄道施設は国鉄に施工を委託し、用地買収、その他関連工事は県施工とし、昭和51年2月19日に開業しました。 |
|
佐賀駅周辺(昭和51年)
|
|
|
事業前の神野踏切 |
|
事業後の状況(写真奥へ移設高架化) |
|
|
|
|
|
|
|